アメリカ初代大統領 ワシントンの桜の木の話は作り話?
実はねつ造された話だった
アメリカ合衆国建国の父、ジョージ・ワシン トン。初代アメリカ合衆国大統領としてその名を知らない人はいないでしょう。
彼の伝記を読んでいると、必ずと言っていいほど目にする「桜の木の話」があります。
簡単に説明すると、ワシントンが幼い頃に与えられた斧でどうしても試し切りがしたくなり、父が大切にしていた桜の木を切ってしまった。
当然父は怒ったが、ワシントンが正直に申し出たのでそれを評価し、過ちを許したというもの。
「正直であれ」という教訓を与える逸話だが実はこの話、完全なる捏造である。
ワシントンの 死後、1800年にロック・ウィームズという 牧師が出版した『逸話で綴るワシントンの生 涯』という本に記される話ですが、初版本にはこの話はなく、1806年発行の第5刷から 掲載されています。
牧師が「ワシントンの良い話を書けば本が売れるに違いない」と考えた 結果の作り話にすぎず、本は牧師の思惑通り飛ぶように売れたそう。
しかもこの悪徳牧師は、自分を「マウント・ ヴァーノン教区」の牧師だと自称しているが、 その教区も存在せず、彼の経歴すら不確かなものだというからとんでもないですね。