ドルの記号の由来は?
ドル記号の由来について
お金にはすべて単位があり、それを示す記号が存在します。
例えば日本円の場合は「¥」という記号があり、ドルにも「$」という記号がありますが、この由来を知っている人は少ないでしょう。
アメリカ植民初期に貨幣はイギリスから少しは入ってきたものの、日常の取引には不充分でありました。
イギリスではアメリカからの輸入品に対し、貨幣でなく製品で支払うことが多かったか ら。
しかしスペイン銀貨は西印度諸島から、ニューイングランドの商人により持ち込まれ、かなり流通していて、賃金などもスペイン貨幣で支払われることが多かったのです。
8世紀の終わり頃、アメリカ植民地で、イギリスのポンドと異なる通貨単位を決めようとした時、第3代大統領トマス・ジェファソン (1801~1809)は通貨の基本単位を、一般に広く使われているスペイン・ドルすなわ ちペソにすると宣言しました。
そしてこのコインの裏にはヘラクレスの柱を表す2本の柱が刻み込まれていました。
のちにドルの記号はこの2本の柱を2本の縦線で表し、その上に複数語尾のSをつけて現在のマークとしたのです。