「霧」と「もや」の違いは何?
霧ともやの違いについて
「霧」と「もや」はの違いはご存知ですか?
- 「朝もや」「夜霧」というぐらいだから朝発生するのがもや、夜に出るのが霧。
- 作られる成分や生成の過程が違う。
- 濃さが違う。
正解は2の「作られる成分や生成の過程が違う」です。
霧は、水平視程(視界で見られる範囲)1キロメートル未満で、1キロ以上離れたものがよく見えないほどの濃さのものを指します。
霧の中の湿度は100パーセント近くになります。
つまり、周りが目に見えない水滴でいっぱい、といった状態です。
濃霧ともなると、陸上では水平視程200メートル未満、海上では500メート ル未満。
視界が狭くなると危険な地域では、濃霧注意報や警報も発令されます。
もやのほうは、水平視程1キロメートル以上で、霧の場合より遠くまで見える状態です。
成分に関してはどちらも同じ。
ごく小さい水滴が大気中に無数に浮遊する現象が、 霧やもやなのです。
発生する条件は、水蒸気の量が多く、空気が冷えていること。
ふもとに湖のある山などに発生しやすいのはこのためです。
もう一つ、紛らわしい言葉に「霞(かすみ)」があります。
これは空気中の水滴・煙・ほこりなどが原因で視界がくもることで、気象用語ではありません。