黙読と音読はどっちが記憶に残りやすいの?
音読の方が記憶に残りやすい
黙りながら記憶する黙読と、文字を口に出しながら記憶する黙読、実際はどちらが記憶に残りやすいのでしょうか。
しんと静まり返った部屋で、じっくり声を出さずに読むほうが、しっかり覚えられそうな気がしますが、実は正解はその逆。
音読のほうが記憶に残りやすいです。
人間の記憶能力というのは、刺激する感覚が多いほど高められ、記憶が頭に定着しやすくなります。
黙って目で文字を追うだけでは、視覚しか刺激されていないことになり、せっかく与えられた人間の五感も宝のもちぐされです。
それに対して音読のほうは、視覚はもちろん、声を出すときの唇や舌の感覚、自分の声を聞くときの聴覚も刺激されるので、記憶の効果が上がるはずなのです。
五感を刺激すればさらに覚えやすくなる
もっと徹底させたいなら、音読しながらメモを取ること。
書くときの手先の感覚、 そしてメモした文字でさらに視覚を刺激できます。
読むだけより書いたほうが覚えられるのは、多くの人が経験していると思いますが、このような生理学的な裏づけもちゃんとあったのです。
そういえば、声に出せないときでも口だけパクパクさせていることがありますね。
これは無意識のうちに頭にたたき込もうとする気持ちが働いて、いつの間にか口が動いているわけです。