サザエの貝殻の表面にある突起物は何?
波の荒さで突起も変わる
ふたを取って、身をぐるりと抜き出して、夏の海辺で食べるサザエの壺焼きは最高の美味です。
ところで、突起の長いサザエと短いサザエがいるのに気がついていましたか。
表面の、あのとげのような突起です。
中にはとげ状どころか、短くていぼに近いようなものもあります。
実はこの突起の長さは、波に関係があるのです。
波の荒いところで育ったサザエは、押し流されないよう、しっかりと海底に突起を潜らせていなければなりません。
だから石灰質で殻をつくっていくとき、突起が長くなります。
反対に波がおだやかだと、さほど深く潜らなくても流される心配はありません。
つまり突起が育たないというわけです。