カビの色はなんで何種類もあるの?
カビの色の種類と特徴
カビといえば白カビ、青カビ、黒カビなどなど…様々な色があることはご存知ですよね。
基本的には白カビ(白い菌糸を生やしたカビ)を基本として、その後、さまざまな色に変化していき ます。
たとえば、米に生えるモナスクスは、目にも鮮やかな真紅。
数日後には黄色くなります。
このカビは紅麹ともよばれ、害がないため食品の着色料にも使われます。
トウモロコシの芯など繊維質のものに生えるパンアカカビは、オレンジ色。
ニンジンと同じく、オレンジ色になるのはカロチンのしわざです。
包装紙に生えるノカルジアやペニシリンのもとになるクリソゲニウムは、黄色。
朽木に生えるムラサキホコリカビは、名の通り紫色。
私たちが一番よく見かけるくすんだ青緑のものは、アオカビの種類。
日がたつに つれて、灰色に近い色に変化します。
これらの色素は、どれも胞子の中に含まれています。
電子顕微鏡を使ってようやく見えるほどの小さな胞子の中にも、個性を形づくる色素がしっかりと入っているのです。