脳はブランド物を良いものだと勘違いしている?
高いものに脳みそが反応している
バッグや時計やお酒など…人間はブランド物にめっぽう弱いイメージがあります。
ブランドのロゴが付いているものを見て、良いもの悪いものを区別してしまうのは実は人間の脳味噌が引き起こしている現象なのです。
ワインによる脳の反応調査
カルフォルニア工科大学の実験では、ワインを味わっている時の脳の反応をMRIで研究しました。
ワインを飲むと「内側眼窩(ないそくがんか)前頭皮質」という部分が活動します。
これは知的快感を生み出す脳の部位で、美味しいワインを飲む=快感ということを示します。
1人の男性に「5種類のワインを飲み比べて欲しい」と伝えて、各ワインの価格を教えました。
この実験、実際には3種類のワインしかなく、値段の付け方も適当でした。
詐欺のような実験ですが、教えられた価格が高ければ高いほど、内側眼窩前頭皮質の部分が活発に動いているという結果が出ました。
食事の美味しさは味だけでなく、価格による満足感も起因しているというわけですね。
脳は錯覚している
この実験から分かるようにこのように人間はブランド、ムード、カリスマなど一流の雰囲気のものに強いあこがれを持っています。
これは脳みその作りがそうなっている以上避けられないものなのです。
あなたが今「ブランド物が欲しい」と思っている場合、それが本当に必要なものなのか改めて考えてみると良いかも知れませんね。