デンキウナギは自分の電気で感電しないの?
デンキウナギの体は発電機
デンキウナギやデンキナマズなどの電気魚は、まるで動く発電所。
頭以外の体の後ろ3/4の部分に、電気細胞がぎっしり詰まった発電器官を持っています。
発電器官の内部では、電気細胞を何組か直列に接続し、さらにそれを並列に接続して回路をつくっています。
放電するときには運動神経を刺激し、前方から後方へと、器官の中軸に電気を流 します。その電圧はといえば、デンキウナギの場合、800ミリボルト。
周囲の水には500ボルトの電気が伝わります。
デンキウナギも感電している
天敵に襲われそうになった時に、反撃するために勢いよく体から電気を発しますが…
あまりの電圧の高さにデンキウナギ自身も感電するらしく、体がピクピクしていることがあります。
しかし、さすがに感電死は避けられるような体の仕組みになっており、体内には電気抵抗の強い脂肪がたっぷり。
これが、自らが放った電気が水を伝わってはね返 ってくるときの絶縁体がわりになっています。