ヒトデはどうやって食事を取っているの?
ヒトデの種類と特徴
浅瀬に棲む動物は、イソギンチャクやら、ウニやら、ホヤやら、ウミウシやら、とにかく不思議な姿形をしたものが多いです。
中でもその筆頭は、ヒトデでし ょう。
たいていのヒトデは五本の腕を星形に広げていますが、九本腕のニチリンヒトデ や極端に細い形のクモヒトデなど、変わり種もいます。
共通しているのは、中央の下側に口があり、ここから小さなえさ や海水を取り入れることです。腕の先には目の役割をする細腕もあります。
また、星形の中央から腕の先端にかけて管足があり、ヒトデはこの管足をいろいろな作業に使います。
伸縮を繰り返して歩いたり、匂いをかいだり、ものに吸いつ いたり。
そして二枚貝を捕るときにも使うのですが、そのやり方はかなり強引です。
ヒトデの食事方法
まず、目に吸いついて殻を引っ張ります。
このとき力づくなのか、まひさせる液をかけるのかは学者の間で議論されていますが、はっきりしているのは、貝が少しでも抵抗をゆるめた瞬間、ヒトデの攻撃が激しくなることです。
何をするかというと、胃を口から外に伸ばし、貝の割れ目に押し込んでしまうのです。
そして、すかさず消化液を送り込み溶かして食べ尽くしてしまいます。
見た目とは裏腹に強引でちょっと恐ろしい食事方法です。
自然界の生き残りの術の一つとはいえ、星型の造形美に加えて色も鮮やかなその姿とは、なかなか結びつきませんね。