カタツムリは貝と虫どっちなの?
カタツムリの正体とは
殻を背負っているから貝のようにもみえるし、陸上を歩くから虫のようにもみえるし。
正体がよくわからないカタツムリ。
正確にいえば、カタツムリは腹足類の軟体動物で巻貝やウミウシの仲間です。
ほかの多くの貝類と同じく、石灰質を分泌して貝殻をつくり、柔軟な体をその中にすっぽりもぐり込ませることができます。
殻は5~6層からなるらせん形で、たいていは右巻き。
目は長いほうの触角の先端にあるものの、10センチ先でさえもほとんど見えず、明暗を判断する程度の能力しかありません。
カタツムリは地上に住む貝
ほかの貝類と決定的に違うのは、呼吸器官です。
軟体動物の多くはえらで呼吸しますが、カタツムリは陸上生物として進化したため肺をもっています。
このように肺をもつ員を有肺類とよびますが、木の窪んだ穴にいるキセルガイや田んぼ に棲むモノアラガイもその仲間。
要するにカタツムリというのは、陸に棲む貝の一種だったわけです。