カツオはなぜ猛スピードで泳ぐの?
時速トップクラスの魚
流線形のスラリとした体をもつカツオは、見るからに泳ぎが速そうです。
実際、スピード自慢の大型回遊魚の中でも、カツオはトップクラス。
時速は160キロを超えるので、新幹線とほぼ同じぐらいのスピードを出しています。
泳ぐというよりは、突進すると表現したほうが適切なほど、猛烈な勢いでスムーズに進んでいきます。
カツオは止まると沈んでしまう
カツオが猛スピードで泳ぎ続けるのには、理由があります。
浮き袋がないために、止まると沈んでしまうのです。
全速力で泳ぎ続けてさえい れば浮力が得られますから、休むわけにはいきません。
筋肉も、疲れにくいものとスピードを出すための2種類が組み合わさっており、 実にうまくできています。
えらがほかの魚に比べて大きめなのも、より多くの酸素を取り入れて筋肉に送り込む必要があるからです。
水中を突進し続けるためのメカニズムが、全身のすみずみにまでいき渡っている ことに感心させられます。