風が吹くとどうして涼しく感じるの?
風が涼しい理由
うだるような暑さの日、風が吹いてくるとちょっと涼しさを感じますよね。
逆に、 少しぐらい気温が下がっても、無風状態だと暑苦しくてたまらない状態になります。
扇風機やうちわで風を送ったときも同じです。
みなさんも学生時代、むし熱い教室の中で下敷きを仰いで風を送っていた経験があると思います。
気温が低くなったわけではないの に、どうして風が涼気を与えてくれるのでしょうか。
体感温度によって涼しく感じる
これには、体感温度が関係しています。
体感温度とは、気温の絶対的な数値ではなく、人が体で感じる暑さや寒さのこと。
風が吹くと体の表面から熱が逃げていき、汗も蒸発するので、体感温度は下がります。
数字で表わせば、風速毎秒1メートルにつき体感温度が1~2℃低下します。
たとえば、 気温30度のときに風速3メートルの風に当たると、24~27℃ぐらいに感じる のでしっかりと効果が出ています。
夏の海風は毎秒5~6メートル、陸風は2~3メートルですから、都会のアスファルトよりも海辺のほうが、2~12℃ほど涼しく感じられるようになります。