中東で石油がたくさん出るのは何で?
2億年前の出来事が関係している
金持ちの例えとして「アラブの石油王」なんて言葉があるように、中東で産出する石油は世界の6割を占めています。
そのため、この地域の政治的安定は常に国際社会の課題でもあります。
そんな中東で多くの石油が産出する理由は、約2億年前に遡ります。
この頃、現在の中東は北のローラシア大陸と南のゴンドワナ 大陸の間にあるテチス海とよばれる海でした。
この海には南北の大陸から豊富な栄養分が流れ込み、多くの生物が繁栄しました。
この生物の遺骸が大量に堆積していき、それがやがて厚い地層に覆われて変化をしてできたのが石油なのです。
つまり、2億年も前の出来事が現在の中東を産油国にしているのです。
諸説はあるらしい
ところが、近年ではこの説に異論もあり、そもそも過去にそのような大量の生物の遺骸が堆積したと思えないところでも石油が発見されています。
中には、石油を発生させる分解菌が存在するという説もあります。
もし、この説が正しい なら産油国に依存せずとも石油の生産は可能になるので今後の研究に期待したいところですね。