フジツボは泳げるの?
生まれたてのときは自由に動いている
岩場や船にびっしりとにこびりついているフジツボは、とても泳げるようには思えない頑固なはりつき方をしています。
船底にでもくっついたときは大変で、時間をかけてこそげ取らなければなりません。
しかし、成長したフジツボはこのように動かず居すわりを決め込んでいますが、 幼生のフジツボはのびのびと泳ぎ回っているのです。
フジツボは、貝のような姿をしていても実は甲殻類。
エビやカニの仲間なのです。
だから生まれたてのフジツボは、体の周りにかたい殻などなく自由に動いています。
動かなくなるのは、生まれてしばらくたってから岩や船、鉄、貝殻など硬いものに付着し、石灰質の殻をつくってから。
えさは細い触手を出して捕えます。
このあたりは、ほかの甲殻類や貝よりもイソギンチャクやヒトデに似た習性ですね。