雷はどうやって生まれるの?
雷が発生するメカニズム
雷の正体は、いうまでもなく雲からの放電です。
地表からの上昇気流が積乱雲に達して、雲の中で多量の電荷が生成・分離されたときに発生します。
しかし、なぜ雲の中で電荷が生成されるのか、完全にはまだ解明されていません。
ではどんな上昇気流が雷の原因になるかというと、これは四つに分けられ、それぞれの雷に名前がついています。
雷を引き起こす上昇気流
まず、地表近くの空気が夏の強い日で温められ上昇したもの。
このとき発生する 雷は「熱雷(ねつらい)」とよばれます。
それから寒冷前線が南下し、冷たい空気が暖かく湿った空気を上昇させたとき。
空気は寒冷なものが重く温かいものは軽いため、寒気が下にもぐり込むような形で上昇気流が生まれるのです。
こうして起きる雷は「界雷(かいらい)」とよばれます。
界雷は夏以外の季節に起こりやすいのですが、夏季の日射しの強い日にも冷たい 空気の影響で雷が引き起こされることがあります。
これは「熱界雷(ねつかいらい)」といわれるものです。
また、台風によって強い上昇気流が生まれると、「渦雷(からい)」が起こります。
どの雷の発生も、きっかけとなるのは上昇気流。
ギラギラ照りつける暑い日に積乱雲が空一面に広がったら、雷にご用心を。