にわか雨の予報はなぜあいまいなの?
いつどこで急に降り出すのか予測がつかない
にわか雨とは主に梅雨や夏の時期に急に土砂降りになる「夕立」や「ゲリラ豪雨」のことです。
「ところによりにわか雨」 こんなあいまいな天気予報を聞いてハッキリしろ!と思うことがあります。
でもこればっかりは、責めることはできません。
なにしろにわか雨というやつ自体、これといってはっきりした決まりのない、天気予報士泣かせの雨なのです。
「夕立は馬の背を分ける」ということわざがありますが、この夕立もまさにそれ。
極端なことをいえば、馬の背の片側だけに降って、もう片方の側には降らないという局地的な雨です。
いつ急に降り出すかも予測できず、地域もごく大ざっぱにしか特定できない雨だから。「ところによりにわか雨」としか表現できないのです。
降ることはある程度予測できる
しかし「降るだろう」ということを予測できるのは、主に積乱雲(雷雲)から降るという特徴があるからです。
また、積乱雲は寒冷前線によって温かい空気が上昇したときに生まれやすいため、寒冷前線の動きをつかむことによってもにわか雨の予測はできます。
しかし、直径わずか10キロぐらいの積乱雲がどこに出現して一雨降らせるか、その場所を特定するのが難しいことに変わりはありません。
ひどい場合は、野球場の外野とホーム側で晴天とどしゃ降りを分けることすらあるのですから。
どうせ長くは降らないにわか雨。
運悪く局地的・突発的に襲われたら軒先にでも避難して、おとなしくやりすごすしかなさそうです。
だいたいは数十分から数時間程度で通り過ぎます。