蚊をモデルにした最先端の痛くない注射針とは?
現在実用化が進んでいる
痛くない注射は開発されないものだろうか…。
誰もが一度は考えたことがあ るのではないでしょうか。
実はそんな願いを叶える開発が進んでいるのです。
兵庫県の医療機器開発ベンチャー・ライトニックスによって現在商品化されているのは、いわゆる注射針ではなく、採血針。
採血に際して針を刺す際の痛みを最小限 に軽減する採血針が販売されています。
この「痛くない針」のモデルとなったのが、蚊だというのです。
蚊をモデルにした理由
確かに蚊は針で刺しますが、刺された際に痛みを感じることはありません。
なぜ蚊に刺されても痛くないのでしょう?
その理由の大きなもののひとつが、蚊の針の先端のギザギザである。
皮膚に刺さった際、ギザギザの先端だけが皮膚に触れるため抵抗が小さくなり、細胞の損傷が最低限になり、痛みが抑えられているのです。
蚊の針には、先端のギザギザのほかに、複数の針を連動させて皮膚を突き刺していく仕組みがあり、これも痛みを感じさせない理由のひとつです。
長らく針の研究を行っている関西大学の研究室では、この複数の針の連動を注射針に生かす研究も進められているというので、今後の実用化に期待です。