タマムシが虹色に見えるのはなんで?
CDやシャボン玉と同じ原理
タマムシという虫をご存知でしょうか。
古くから「はっきりしないもの」の例えを玉虫色というが、その語源となった虫です。
美しい外見をもつが、その色は色 素によるものではなく、光の当たる角度によって変化する構造色です。
構造的といってもピンとこないかもしれませんが、我々の身近なものでいえば、シャボン玉やCDの面などは構造色をもつものです。
タマムシが構造色をまとうように 進化したのは、天敵である鳥が色が変わるものをこわがるためといわれている。
構造色は、色素などと違い、紫外線などによって色あせることがありません。
よって 古くからタマムシの羽根は、装飾具として加工されるなどしてきました。
現代では、 このタマムシの発光の仕組みを利用した技術開発が進められ、色あせない繊維や、 自動車の塗装などに利用されている。