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人が記憶を忘れてしまうのはなぜ?

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人間は記憶を忘れる生き物?

昔勉強したはずなのに覚えていない…人間は記憶を忘れる生き物です。

忘れるというのも、脳に起因する現象のひとつで「忘れる」という現象を研究した結果、心理学の分野でドイツのヘルマン・ エビングハウス氏の実験による「忘却曲線」が有名です。

これは「得られた記憶は1時間で8%損なわれ、1日でさらに8%失われるが、その後の忘れかたはゆっくりになる」というものです。

現在では「忘却のメカニズム」はそれほど単純には説明できないというのが一般的です。

ニューロンによって記憶が失われる

神経学の分野では、忘却を積極的に促進するニューロンの存在が確認されています。

なぜこのようなニューロンが存在するかというと、必要でない記憶は失われた方が生存しやすいから、と考えられています。

例えば、「エサのある場所」の記憶は、エサがなくなると忘れてしまった方が、いちいち「もうエサはなくなった」ことを思い出す必要がなくなります。

そうすれば判断も速くなるし、脳の容量をムダにしな くて済むようになるのです。

また、現代社会では嫌なことやストレスなどを受けながら過ごしている人間も多いです。

仕事の失敗、失恋の痛みなど嫌な思い出もずっと覚えているのはとても心にストレスを抱えてしまいます。

人間は忘れることで、少しでも生きやすいように出来ているのです。