テントウムシは何であんな派手な色をしているの?
テントウムシが派手な色の理由
半球形の赤い体に黒い斑紋。
テントウムシの姿はとても派手で目立ちます。
木や葉に似せた保護色の虫が多い中、なぜわざわざ存在を知らせるような色や模様にな っているのでしょうか。
これでは自然界で天敵に対して自分の居場所はここですよー!と言っているようなものだと思います。
つかまえてみるとわかるのですが、テントウムシは危険を感じると、足のつけ根のあたりから黄色くて変な匂いの液体を出します。
この匂い、テントウムシの敵である鳥にとっても臭いらしく、また味もひどいらしいのです。
要するに、存在を目立たせるのは「臭くてまずいから近寄るな」という警告を発しているのです。
毒を持った生き物などは確かに派手でグロテスクな色をしている生き物が多いですよね。
テントウムシはそんなやり方で身を守っているのです。
これを、生物学では「擬態」とよんでいます。
しかし、色鮮やかな赤色で人間からキレイと思われるとは、テントウムシにとっても予想外でしょうね。
テントウムシを真似する虫もいる
ちなみに熱帯にいるゴキブリの一種は、テントウムシそっくりの姿をしているそうです。
独特の護身術を真似するとは、さすが生命力旺盛なゴキブリならではと感じてしまいます。