トノサマバッタの一番の天敵はカビ?
トノサマバッタの一番の天敵は?
昆虫の天敵といえば、普通は鳥や小動物です。
ところが、トノサマバッタにはもっと手ごわい天敵がいました。
「エントモフアガ」というカビの一種です。
この名前はエントモが「昆虫」フアガが「食べる」という意味です。
これは寄生虫ならぬ寄生カビというものです。
エントモフアガは高温多湿の地域を好み、トノサマバッタなどの昆虫に付着して胞子を増やします。
カビの増殖スピードはとても早いので、小さな昆虫の体など、ほんの二週間もあれば菌糸でおおってしまいます。
つまり全身カビだらけ…というおぞましい状態になります。
被害を受けた虫は意識を失い、夕方になるとふらふらと草の一番上まで登っていってそのまま死んでしまいます。
目に見えないカビの力は、あなどれませんね。