タイムマシンは実現可能?
タイムマシンの出典について
SFの世界ではもはや定番となりつつあるタイムマシン。
日本人では「ドラえもん」が未来から来るために使ったSFマシンとして小さいことに知った人も多いでしょう。
このタイムマシンは「SFの父」とも呼ばれる海外の小説家、H・G・ウェルズが1895年に書いた「タイムマシン」という小説で初めて描かれました。
しかし、現時点でタイムマシンを作ることが出来るのか?気になる人は多いと思います。
未来に行けても過去には戻れない?
物理学者のキップ・ソーン氏が1988年に研究した結果によると、相対性理論によって実現が難しいと発表されました。
その理由は時間を移動することによって、普通の人間が生きている時間とは別の時間軸に生きることになる。
つまり、未来には行けても過去には戻ることが出来ないというソーン博士の理論でした。
また、スティーヴン・ホーキング博士もタイムマシンについて否定的な意見を述べています。
それは「タイムマシンが実現可能であれば、既に今の時代に未来から来た人がいるはず」というもの。
たしかに、そう言われれば一理あると言えます。
タイム・パラドックスによる矛盾も生じる
そしてタイムマシンで一番重要なポイントが「タイム・パラドックス」。
これは過去や未来に別の出来事が介入することで未来の事象が変わってしまうこと。
例えば、過去に戻って両親が別々の人と結婚してしまった場合、自分という存在は未来から消えてしまうことになるという理論です。
パラレルワールドによって実現可能という説も
一方でタイムマシンが実現可能であるという理論の一つとして「並行宇宙論」で説明することが出来ます。
これはいわゆる「パラレルワールド」のことです。
パラレルワールドとは、過去や未来が変わった時に、別の世界線が出現して未来がどんどん分岐していくというもの。
これは量子力学の世界では存在すると考えられているもので、これが人間にも当てはまるのかどうかは現在の科学では解明されていません。
研究が進めばもしかするとタイムマシンが出来る未来に到達するかも知れませんね。