マムシは自分の毒に感染しないの?
マムシの特徴について
マムシは唯一、日本各地に生息する毒蛇です。
沖縄ではハブのほうが猛威を奮っていますが、日本の本州にいる毒蛇といえばマムシだけです。
しかし、その毒性は熱帯や亜熱帯の毒蛇と比べると少し弱めです。
山道などにトグロを巻いている姿や、水辺の草むらから音もなく出現する様子はとても恐ろしいですが、体は比較的小さめ。
平均すると全長約70センチほどで、ハブが2メートルもあるのに比べれば、小柄なものです。
しかし油断は禁物です。
噛まれれば出血するし、呼吸困難から死に至ることもありますから、血清注射での毒消しは欠かせません。
自分の毒に対する免疫力がある
ところで、マムシがマムシに噛みついた場合、毒をくらったのマムシはどうなるか。
マムシの血液には自分の毒に対する免疫力が備わっているので、毒牙にやられても異常は起こりません。
ほかの毒蛇にやられれば毒は回るかもしれませんが、実際には毒蛇同士のけんかというのはあまりないようです。