雨後のたけのこはどうして伸びるスピードが早いの?
たけのこの成長が早い理由
雨が降った後にタケノコがどんどん土から顔を出す様から「雨後のタケノコ」ということわざが生まれたように、タケノコは非常に成長が速いです。
孟宗竹や真竹は3カ月で高さ8メートルにも成長します。
これは1日に最大約1.2メートルも伸びるほどのスピードになります。
植物の多くは茎のてっぺんだけが伸びるのですが、竹は節(タケノコの中にたくさんあるヒダヒダの部分)と節の間がそれぞれ伸びていきます。
植物の細胞が勢いよ く分裂する部分を生長点と呼びます。
多くの植物は茎や根の先端部分に成長点があるが、竹はそれぞれの節の上端にも生長帯という分裂組織がある。
これにより、先端だけでなく、全体に伸びていくのです。
その竹が伸びていく力が強い秘密は、地下茎にある。
竹は地下に長々と地下茎を張り巡らせていますが、この長い地下茎がたっぷりと養分を吸って蓄えているのです。
その養分のおかげでグングン成長することができるのです。
竹がこれだけ速く成長する理由としては、林の中で光が届く高さまで急いで伸びる必要があるからと考えられている。
雨後のタケノコは今すぐ日光を浴びようとしてドンドン伸びるわけです。