ビールを飲むとトイレが近くなるのは何で?
ビールに含まれる利尿作用
ビールを飲んでいるとすぐにおしっこがしたくなって、トイレが近くなってしまう経験をした人は多いと思います。
でもその理由はあまり知られていませんよね。
体のほかの現象と同様、尿も脳からの指令で作られたりされたり排出されたりします。
指令を運ぶのはホルモンの役目で、尿の場合は「バソプレシン」というホルモンがそれに当たります。
視床下部でつくられて、体内の水分が少ないときに「尿の生産中止」の指令を腎臓に伝達します。
アルコールには、このバソプレシンの分泌を妨げる性質があるのです。
バソプレシンが抑えられれば、腎臓は尿の生産をひっきりなしに続け、膀胱に送り込みます。
こうしてトイレが近くなるのです。
ビールは特に利尿作用が強いわけではない
ビールに限らず、ウィスキーや日本酒でも同じ現象は起こります。ただビールのほうが利尿作用が強いように感じるのは、単純に飲む量が多いからでしょう。
夏場や仕事終わりのビールはついつい何本も開けてしまうことがあります。
また、カフェインにもアルコールと同じような性質があります。
よく注意していれば、コーヒーや紅茶を飲んだときにもトイレへ行きたくなることに気づくはずです。