ナメクジはなんでヌルヌルしているの?
ナメクジはなんでヌルヌル?
カタツムリを飼う子供はいても、ナメクジをかわいがる子はめったにいませんよね。
気持ち悪いといって嫌われ、塩をかけてもてあそばれ…。
嫌われる一番の理由は恐らく、あのヌルヌルにあるのでしょう。
でもナメクジに してみれば、体表がヌルヌルしているからこそ生きていけるのです。
いくら陸上で生活するようになったとはいえ、ナメクジは水分の欠かせない軟体動物
湿潤なところでないと生きていけません。
カタツムリなら殻に引っ込んで乾燥から身を守ることもできますが、ナメクジにはそれも不可能。
だから粘液をひっきりなしに分泌して、保湿効果を高めているのです。
はった跡の銀色に光る線も、腹側から出した分泌物。
乾いたところははいにくいので、粘液で湿らせながら前進するのです。
水分が奪われればナメクジは死んでしまいます。
塩をかけると縮んでしまったり、カンカン照りの日にひからびてしまったりするのは、体内の水分が多量に出たせいです。
脱水症状につながることを知っているので、ナメクジは普段から懸命になって粘膜を出して身を守っています。