濃口と薄口のしょう油の塩分はどっちが多い?
薄口しょうゆの方が塩分は高い
しょう油には濃口と薄口があります。
関東では濃口、関西では薄口が好まれるようで、関西の人が関東の黒っぽい煮物を気持ち悪がるという話は有名ですよね。
確かに濃口しょう油は色が濃く、香りも強めです。
それに比べて薄口しょう油は色の濃さが濃口の4分の1程度で、香りにもくせがありません。
ところが塩分を比較すると、薄口のほうがなんと2パーセントも高いのです。
アミノ酸の反応を抑えるために塩分が多い
しょう油は、醸造のときに糖分とアミノ酸の反応が大きいと色が濃くなります。
この反応を抑えるのが、食塩水の濃度で塩分を濃くすれば、色は薄くなるのです。
要するに薄口しょう油とは、塩分を濃くすることによって色を薄くし、アミノ酸の反応を弱くしてくせをなくしたものです。
塩分のとりすぎを気にしている人は、くれぐれも間違えのないようにしてください。
「薄口」ではなく「減塩」と表示されているものを選べば安心です。